ユースケース
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【Ansible】AIOpsによる障害発生時の一次対応.

【Ansible】AIOpsによる障害発生時の一次対応.

投稿日:2026.04.24
ユースケース
業種: 金融業 運輸業 小売業 製造業 サービス業 製品: Red Hat Ansible Automation Platform

~生成AI & Red Hat Ansible Automation Platformが実現する一自律型運用への転換~


1. 背景:複雑化するシステムと限界を迎えた「人の経験」による運用

ハイブリッドクラウドやコンテナ技術の普及により、ITインフラはかつてないほど複雑化しています。障害が発生した際、膨大なログから真の原因を特定し、適切な対処法を導き出すまでの「平均復旧時間(MTTR)」の短縮がビジネス継続における最優先事項となっています。

しかし、多くの現場では以下のような「運用の壁」が迅速な復旧を阻んでいます。

  • ベテラン頼みの「暗黙知」: 特定のエンジニアしか原因を切り分けられない、あるいは古い手順書が実態と乖離している運用プロセスのブラックボックス化
  • 初動対応の遅れ: 夜間や休日、アラートが鳴ってから担当者がログを確認し、調査方針を決定するまでに数十分〜数時間を要するタイムロス
  • 技術スタックの多様化: OS、ミドルウェア、クラウドサービスが多岐にわたり、一人の人間が全ての対処法を網羅的に把握することが困難な状況

2. 課題:手動による「問題発見・調査」が招くビジネス損失

障害発生から対処までのプロセスを手動に頼り続けることで、組織は以下の深刻なリスクを抱えることになります。

  • 二次被害の拡大: 調査に時間を要している間に影響範囲が広がり、最終的には基幹システム全体の停止に繋がるリスク
  • 慢性的なリソース不足: 定型的なトラブル対応に熟練エンジニアの工数が奪われ、本来投資すべき「攻めのIT」や「戦略的プロジェクト」に手が回らない
  • ナレッジの断絶: 対処方法が個人のメモや記憶に留まり、組織として資産化されないため同じようなトラブルが繰り返し発生する

3. 解決:AI(生成AI/自社モデル)とRed Hat Ansible Automation Platformによる自律型インフラの実現

最新の Red Hat Ansible Automation Platform (AAP) は、Gemini などの高度な生成AIや自社専用にカスタマイズされたAIモデルと連携することで、障害の「発見・分析・対処案の提示」をシームレスに自動化します。

AI × AAP が提供する自動化の概要:

  • Event-Driven Ansible による自動初動: 監視ツールからのアラートをトリガーにAnsible が即座に診断ログを収集。人間がログインする前に「一次調査結果」を準備します
  • AIによる高度な分析と推論: 収集したログや設定情報を生成AIや自社カスタマイズAIへ自動連携。膨大な一般知識に加え、自社独自の運用マニュアルや過去のトラブル履歴から現在の状況に最適な「原因の特定」と「具体的対処法」を数秒で導き出します
  • 「判断」の自動化と実行: AIが提示した対処案に基づき、人間がその妥当性を確認。最終確認をもってAnsibleが実行される仕組みとすることで、修正パッチの適用や設定変更の安全性を確保します。将来的にはAIが修正から再起動までを自律的に完遂し、人間は「正常性確認」のレビューに特化するという、運用の高度化・洗練化が進むと考えられます。この理想的な運用モデルの実現に向け、ベンダー各社を中心に実地での検証や技術的なブラッシュアップが繰り返されている段階にあります。

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